車のエンジンがかからない!ライトが点かない!そんな突然のトラブルの多くは、「バッテリー上がり」が原因だったりします。バッテリーは、車にとってまさに心臓部ともいえる重要なパーツ。でも、普段はあまり意識することがないため、いざという時に「どうすればいいの?」「何がなんだかさっぱり…」とパニックになってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
こんにちは!この記事では、そんな車のバッテリーに関する「?」を「!」に変えるべく、特定の商品の宣伝やランキングを一切排除し、純粋にお役立ち情報だけをギュギュっと詰め込んでみました。「そもそもバッテリーって何してるの?」という基本的なところから、寿命のサイン、緊急時の対処法、そして自分の車にピッタリのバッテリーを選ぶための専門的な知識まで、この1記事でまるっとご理解いただけるように、分かりやすく、そしてできるだけ親しみやすく解説していきます!
この記事を読めば、あなたもバッテリーのことで悩むことはなくなるはず。愛車のコンディションをしっかり把握して、安心で快適なカーライフを送りましょう!
車のバッテリーの役割とは?エンジン始動だけじゃない!
「バッテリーの役割はエンジンをかけることでしょ?」と思っている方がほとんどだと思います。もちろん、それは大正解!でも、実はそれだけじゃないんです。バッテリーは車の中で、縁の下の力持ちとして様々な仕事をこなしています。まずは、その健気な働きっぷりを見ていきましょう。
エンジンを始動させるセルモーターへの電力供給
これがバッテリーの最も代表的で、最もパワーを必要とする仕事です。車のキーをひねったり、スタートボタンを押したりしたときに「キュルキュルキュル…」と鳴る音、あれは「セルモーター(スターターモーター)」という装置が、停止しているエンジンを強制的に回している音なんです。このセルモーターを動かすためには、非常に大きな電力が必要になります。その電力を一手に供給しているのが、何を隠そうバッテリーなのです。バッテリーが弱っていると、このセルモーターを力強く回すことができず、「キュル…キュル…」と弱々しい音になったり、最悪の場合はうんともすんとも言わなくなってしまったりします。
電装品への電力供給
車には、エンジンを動かす以外にも電気を必要とするパーツ(電装品)がたくさんありますよね。例えば、ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプ、オーディオ、カーナビ、エアコン、パワーウィンドウ、室内灯などなど。これらの電装品は、エンジンが停止している時は、すべてバッテリーに蓄えられた電気で動いています。駐車場で音楽を聴いたり、夜間に室内灯をつけたりできるのは、バッテリーのおかげなんですね。もちろん、エンジンがかかっている間は、次に説明する「オルタネーター」という発電機がメインで電気を供給しますが、それでもバッテリーはサポート役として活躍しています。
電圧を安定させる役割
エンジンがかかっている間、車に必要な電気は主に「オルタネーター(ダイナモ)」という発電機で作られています。走行中のエンジンの回転を利用して発電し、各電装品に電力を供給しつつ、同時にバッテリーの充電も行っています。しかし、このオルタネーターが作る電気は、エンジンの回転数によって発電量が変わるため、常に一定ではありません。アイドリング中と高速走行中では、電圧が微妙に変動してしまうのです。もし電圧が不安定なまま電装品に供給されると、ライトがチカチカしたり、コンピューターが誤作動を起こしたりする原因になりかねません。そこでバッテリーが「コンデンサー(蓄電器)」のような役割を果たし、オルタネーターからの電気を一旦受け止めて、安定した電圧にしてから各所に送り出す、という重要な働きも担っているのです。これにより、車の電気系統は常に安定して動作することができるわけです。
バッテリーの仕組みをざっくり解説!
車の重要パーツであるバッテリーですが、その箱の中はいったいどうなっているのでしょうか。ここでは、難しい化学式は抜きにして、バッテリーが電気を溜めたり使ったりする仕組みを、ざっくりとイメージで掴んでみましょう。
バッテリーの中身はどうなってる?
私たちが普段目にするカーバッテリーのほとんどは「鉛蓄電池」という種類です。その箱の中は、いくつかの部屋に分かれていて、それぞれの部屋には「電解液」と呼ばれる液体と、「極板」と呼ばれる板が入っています。
- 電解液:これは「希硫酸(きりゅうさん)」という、硫酸を精製水で薄めた液体です。電気を通す性質を持っています。
- 極板:プラス(+)の極板とマイナス(-)の極板が、交互に何枚も重ねられています。これらの極板の主成分は「鉛(なまり)」です。
とても簡単に言うと、この「電解液」と「極板」が化学反応を起こすことで、電気エネルギーを取り出したり(放電)、蓄えたり(充電)しています。極板の枚数が多かったり、面積が広かったりするほど、たくさんの電気を蓄えたり、一度に大きな電気を取り出したりすることができる、というわけですね。
充電と放電のサイクル
バッテリーの仕事は、この「充電」と「放電」の繰り返しです。
- 放電:エンジンをかける時や、エンジン停止中に電装品を使う時に、バッテリーに蓄えられた電気を使うことです。化学反応によって電気エネルギーを生み出し、その代償として極板の表面に「硫酸鉛」という物質が付着していきます。これがバッテリーが弱っていく原因の一つです。
- 充電:エンジンがかかっている時に、オルタネーター(発電機)で作られた電気をバッテリーに蓄えることです。放電とは逆の化学反応を起こし、極板に付着した硫酸鉛を分解して、再び電気を蓄えられる状態に戻します。
車を使っている限り、この充電と放電のサイクルが絶えず繰り返されています。しかし、このサイクルを繰り返すうちに、極板が劣化したり、充電しても分解しきれない硫酸鉛が溜まってきたりして、徐々にバッテリーの性能は低下していきます。これが「バッテリーの寿命」の正体です。
バッテリーの種類とそれぞれの特徴
一口にカーバッテリーと言っても、実はいくつかの種類があります。自分の車にどんな種類のバッテリーが使われているのか、また、それぞれにどんな特徴があるのかを知っておくと、メンテナンスや交換の際に役立ちますよ。
開放型バッテリー(従来型)
昔からある、最もスタンダードなタイプのバッテリーです。バッテリーの上部に、バッテリー液(電解液)を補充するための「液口栓」と呼ばれるキャップがいくつか付いているのが特徴です。
- メリット:構造がシンプルなため、比較的価格が安い傾向にあります。また、液量を直接確認したり、比重を測定したりできるため、バッテリーの状態を把握しやすいという点もあります。
- デメリット:バッテリー内部の水分が蒸発しやすいため、定期的にバッテリー液の量をチェックし、減っていれば「精製水(バッテリー補充液)」を補充する手間がかかります。これを怠ると、性能が著しく低下したり、寿命が縮んだりする原因になります。
密閉型(メンテナンスフリー)バッテリー
現在、多くの新車に標準で搭載されているのがこのタイプです。その名の通り、バッテリーが密閉された構造になっており、基本的に液の補充は不要です。「MFバッテリー」と表記されることもあります。
- メリット:特殊な構造で内部の水分が蒸発しにくく、面倒な液の補充といったメンテナンスの手間がほとんどかかりません。これが最大の魅力です。
- デメリット:開放型に比べて価格が少し高めになる傾向があります。また、密閉されているため、内部の液量や状態を直接確認することが難しいです。そのため、突然寿命が来てしまう「突然死」のリスクが、開放型に比べるとやや高いと言われることもあります。多くのMFバッテリーには、バッテリーの状態を示す「インジケーター」が付いていますが、これはあくまで目安と考えましょう。
ドライバッテリー
主にレース用車両や、オーディオにこだわる車などで使われることがある特殊なバッテリーです。従来のバッテリーのように液体状の電解液ではなく、電解液をガラスマットに染み込ませた「AGMタイプ」や、ゲル状にした「ジェルタイプ」などがあります。
- メリット:電解液が液体ではないため、液漏れの心配がほとんどありません。また、自己放電(自然に電気が抜けていくこと)が少なく、内部抵抗が低いためパワフルなのが特徴です。
- デメリット:性能が高い分、価格も非常に高価です。一般的な乗用車で使われることはあまりありませんが、高級スポーツカーや一部の欧州車、アイドリングストップ車などでAGMバッテリーが採用されているケースが増えています。
アイドリングストップ車用バッテリー
最近のエコカーの代表格である「アイドリングストップ車」には、必ず専用のバッテリーが必要です。アイドリングストップ車は、信号待ちなどで頻繁にエンジンを停止・再始動します。これは、バッテリーにとって非常に大きな負担となります。また、エンジン停止中もエアコンなどの電装品はバッテリーの電力で動いているため、充放電のサイクルが非常に激しくなります。
この過酷な使用状況に耐えられるよう、アイドリングストップ車用バッテリーは、充電を素早く受け入れる性能(充電受入性)や、耐久性が大幅に強化されています。見た目は通常のバッテリーと似ていますが、中身は全くの別物。もし、アイドリングストップ車に標準のバッテリーを付けてしまうと、すぐに性能が低下し、あっという間に寿命を迎えてしまうでしょう。
ハイブリッド車用バッテリー
ハイブリッド車には、実はバッテリーが2種類搭載されています。
- 駆動用メインバッテリー:モーターを動かして車を走行させるための、巨大で高電圧なバッテリーです。これは専門的な知識と設備がないと触ることができず、交換費用も高額になります。
- 補機用バッテリー:ハイブリッドシステムを起動したり、カーナビやライトなどの電装品に電力を供給したりするための、一般的な車と同じ12Vのバッテリーです。
この記事で主に扱っているのは、後者の「補機用バッテリー」です。ハイブリッド車の補機用バッテリーは、エンジンルームではなく、トランクルームや後部座席の下などに設置されていることが多いのが特徴です。車内に設置されるため、充電時に発生するガスを車外に排出するための専用の構造になっています。そのため、ハイブリッド車には、このガス抜きホースが接続できる専用の補機用バッテリーを選ぶ必要があります。
バッテリーの寿命と交換時期のサイン
バッテリーは消耗品なので、いつかは必ず寿命が来ます。突然のバッテリー上がりで困らないためにも、寿命の目安と、交換が近づいているサインを知っておくことが非常に重要です。
バッテリーの寿命はどれくらい?
一般的なカーバッテリーの寿命は、およそ2年~5年と言われています。ずいぶん幅がありますよね。これは、車の使い方や環境によって、バッテリーの消耗具合が大きく変わってくるためです。
- 毎日適度な距離を運転する車:オルタネーターによる充電がしっかり行われるため、寿命は長くなる傾向があります。
- 週末にしか乗らない、毎回短距離しか走らない車:十分に充電される前にエンジンを切ってしまう「ちょい乗り」が多くなり、バッテリーの負担が大きくなるため、寿命は短くなる傾向があります。
- 猛暑地や寒冷地で使われる車:バッテリーは極端な温度変化に弱いため、寿命が短くなりがちです。
このように、一概に「何年経ったら交換」とは言えないのが難しいところ。そのため、年数だけでなく、次にご紹介するような「交換のサイン」を見逃さないことが大切になります。
見逃さないで!交換時期が近いサイン
車は、バッテリーが弱ってくると様々なサインを出してくれます。愛車のちょっとした変化に気づいてあげましょう。
- エンジンのかかりが悪くなった、セルモーターの音が弱い:最も分かりやすいサインです。キーを回した時の「キュルキュル」という音が、以前より長かったり、「キュ…キュ…」と弱々しく感じたりしたら、バッテリーのパワーが落ちている証拠です。
- ヘッドライトが暗く感じる:エンジン停止中にライトを点けてみて、以前より暗いと感じる場合や、アイドリング中にアクセルを踏むと明るさが変わるような場合は、電圧が不安定になっている可能性があります。
- パワーウィンドウの動きが遅い:窓の開け閉めが、なんだかいつもよりモッサリしている…と感じたら、それもバッテリーが弱っているサインかもしれません。
- アイドリングストップ機能が作動しにくくなった:アイドリングストップ車は、バッテリーの電圧が一定以下になると、機能を停止してバッテリーを保護しようとします。最近アイドリングストップしないな、と感じたら、バッテリーの劣化を疑ってみましょう。
- バッテリー本体が膨らんできた:バッテリー内部の劣化が進むと、ガスが発生して本体がプラスチックケースごとパンパンに膨らんでしまうことがあります。これは非常に危険な状態で、すぐにでも交換が必要です。
- 端子周りに白い粉が付着している:バッテリーのプラス(+)やマイナス(-)の端子やその周辺に、青白い粉が付着していることがあります。これは「サルフェーション」と呼ばれる硫酸鉛の結晶で、接触不良の原因になります。バッテリーが劣化しているサインの一つです。
- バッテリー液の減りが早い(開放型の場合):以前に比べて、バッテリー液の減りが明らかに早くなった場合、バッテリー内部で過充電などの異常が起きている可能性があります。
- 電圧計の数値が低い:後付けの電圧計などでチェックして、エンジン停止時の電圧が12.5Vを常に下回るようなら、蓄電能力がかなり低下していると考えられます。
寿命を縮めるNGな使い方
普段の何気ない使い方が、実はバッテリーの寿命をゴリゴリ削っているかもしれません。以下のような使い方には注意しましょう。
- ライトや室内灯の消し忘れ:これは最も古典的で、最もやってしまいがちなバッテリー上がりの原因です。数時間つけっぱなしにするだけで、バッテリーは空になってしまいます。降車時は指差し確認を!
- 長期間車に乗らない(自己放電):車はエンジンを止めていても、カーナビのバックアップ電源やセキュリティシステムなどで、常に微量の電気を消費しています(暗電流)。また、バッテリー自身も何もしなくても少しずつ自然に放電していきます(自己放電)。1ヶ月以上乗らないような場合は、バッテリーが上がってしまうリスクが高まります。
- ちょい乗り(短距離走行)ばかり:エンジン始動時には大きな電力を消費します。その消費した分を充電するためには、ある程度の時間、車を走らせる必要があります。片道10分程度の買い物など、短距離走行ばかりを繰り返していると、放電量が充電量を上回ってしまい、バッテリーはどんどん弱っていきます。
- 電装品の使いすぎ:特にエンジン停止中に、オーディオを大音量で長時間聴いたり、たくさんのモニターを稼働させたりすると、当然ながらバッテリーの消耗は激しくなります。
- 過酷な環境(猛暑、極寒)での使用:バッテリーは化学反応を利用しているため、温度の影響を大きく受けます。真夏の炎天下での渋滞や、真冬の極寒地での駐車は、バッテリーにとって大きなストレスになります。
バッテリー上がりの原因と対処法
どれだけ気をつけていても、ある日突然やってくるのがバッテリー上がり。でも、正しい知識さえあれば、慌てずに対処できます。ここでは、バッテリーが上がってしまった時のための「お守り」となる知識をご紹介します。
なぜバッテリーは上がってしまうのか?
バッテリー上がりとは、簡単に言えば「バッテリーの充電残量が、エンジンを始動させるのに必要な量を下回ってしまった状態」のことです。つまり、充電する量よりも、電気を使う(放電する)量の方が多くなってしまった結果、起こる現象です。
その直接的な原因としては、前述した「寿命を縮めるNGな使い方」がほとんどです。ライト類の消し忘れによる過放電、長期間乗らなかったことによる自己放電、ちょい乗り続きによる充電不足などが、バッテリー上がりを引き起こす代表的な原因と言えるでしょう。また、バッテリー自体の寿命が近づいていると、充電を保持する能力が落ちているため、ちょっとしたことで上がりやすくなります。
【緊急時】バッテリーが上がってしまったら?
キーを回しても「カチッ」と音がするだけ…そんな絶望的な状況でも、諦めるのはまだ早いです。対処法は主に3つあります。
方法1:ジャンピングスタート
「ジャンピングスタート」とは、他の元気な車(救援車)から電気を一時的に分けてもらい、エンジンを始動させる方法です。これには「ブースターケーブル」という、赤と黒の2本1組の太いケーブルが必要になります。
手順を間違えると、車のコンピューターを壊してしまったり、ショートして火花が散ったりする危険もあるため、慎重に作業しましょう。
- 救援車を、ブースターケーブルが届く位置まで、故障車のバッテリーに近づけて停めます。AT車はPレンジ、MT車はニュートラルにして、両方の車のパーキングブレーキをしっかりかけます。
- 故障車のヘッドライトやエアコンなど、すべての電装品のスイッチがOFFになっていることを確認します。
- 赤いケーブルの一方を、故障車のバッテリーのプラス(+)端子に接続します。
- 赤いケーブルのもう一方を、救援車のバッテリーのプラス(+)端子に接続します。
- 黒いケーブルの一方を、救援車のバッテリーのマイナス(-)端子に接続します。
- 黒いケーブルのもう一方を、故障車のエンジン本体の金属部分(エンジンブロックなど、塗装されていない硬い金属部分)に接続します。(重要:故障車のマイナスターミナルには繋がないでください!火花が発生して危険です)
- ケーブルが正しく接続されたことを確認したら、救援車のエンジンをかけます。必要であれば、少しアクセルを踏んでエンジン回転数を少し上げておきます(2000回転程度)。
- 5分ほど待ってから、故障車のエンジンをかけてみましょう。
- 無事にエンジンがかかったら、ケーブルを繋いだ時と全く逆の順番で外していきます。(故障車の金属部分の黒ケーブル → 救援車のマイナス端子の黒ケーブル → 救援車のプラス端子の赤ケーブル → 故障車のプラス端子の赤ケーブル)
注意点として、ハイブリッド車や電気自動車は、構造が特殊なため救援車になれない場合が多いです。取扱説明書を必ず確認してください。また、バッテリーの電圧が違うトラックなどからは救援してもらえません(一般的な乗用車は12V)。
方法2:ジャンプスターターを使う
最近では、スマホのモバイルバッテリーを大きくしたような、携帯型の「ジャンプスターター」という便利な道具もあります。これがあれば、救援車がいなくても一人でエンジンを始動させることができます。製品によって使い方は異なりますが、基本的には満充電にしたジャンプスターターを、バッテリーのプラスとマイナス端子に繋いで、エンジンをかけるだけです。ブースターケーブルよりも手順が簡単で、安全に配慮された製品も多いため、いざという時のために車に積んでおくと、非常に心強い味方になります。
方法3:ロードサービスを呼ぶ
「自分でやるのは自信がない…」「そもそも道具がない」という場合は、迷わずプロに頼みましょう。JAF(日本自動車連盟)の会員であったり、自動車保険にロードサービスが付帯していたりすれば、電話一本で専門のスタッフが駆けつけて、安全かつ確実に対処してくれます。これが最も安心できる方法かもしれません。保険証券やJAFの会員証などを確認し、緊急連絡先を控えておくと良いでしょう。
ジャンピングスタート後の注意点
無事にエンジンがかかっても、それで一安心ではありません。ジャンピングスタートは、あくまでエンジンをかけるための一時的な応急処置です。バッテリーはまだ空っぽに近い状態なので、エンジンがかかってもすぐには切らないでください。
最低でも30分~1時間程度は、アイドリング状態を保つか、実際に走行して、オルタネーター(発電機)にバッテリーを充電させる必要があります。一度でもバッテリー上がりを起こしたバッテリーは、性能が大きく低下している可能性が高いです。近いうちにまた同じトラブルに見舞われるリスクがあるため、早めにカー用品店や整備工場で点検してもらい、必要であれば新しいバッテリーに交換することをおすすめします。
バッテリーの選び方【完全ガイド】
いざバッテリーを交換しようと思っても、お店には様々なサイズや種類のバッテリーが並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。でも大丈夫。いくつかのポイントさえ押さえれば、自分の車にピッタリのバッテリーを間違うことなく選ぶことができます。
自分の車に合うバッテリーの見つけ方
バッテリー選びで最も重要なのは、「自分の車に適合するサイズのバッテリーを選ぶこと」です。これを間違えると、物理的に取り付けができなかったり、性能が合わなかったりします。適合するバッテリーを確認する方法は、主に2つあります。
- 車の取扱説明書を確認する:車のグローブボックスなどに入っている取扱説明書には、搭載されているバッテリーの形式(型番)が記載されています。これが最も確実な方法です。
- 現在搭載されているバッテリーを確認する:ボンネットを開けて、今付いているバッテリー本体を見てみましょう。バッテリーの上面や側面に、シールなどで形式が記載されています。例えば「55B24L」や「M-42」のような英数字の羅列がそれです。
バッテリー形式(型番)の見方をマスターしよう!
「55B24L」のようなJIS規格の型番は、一見すると暗号のようですが、それぞれの文字と数字にはちゃんと意味があります。これを理解すれば、バッテリー選びがグッと楽になりますよ。
| 記号 | 意味 | 解説 |
| 55 | 性能ランク | バッテリーの総合的な性能(始動性能や容量)を示す数字です。この数字が大きいほど、エンジンをかける力が強く、たくさんの電気を蓄えられます。元のバッテリーと同じか、それより大きい数字のものを選ぶのが基本です。 |
| B | 短側面のサイズ(幅×箱高さ) | バッテリーの側面から見た時のサイズ(幅と高さ)を示す記号です。AからHまでの8段階の規格があり、アルファベットが進むほど大きくなります。これは、バッテリーを固定する受け皿のサイズに関わるため、絶対に元のバッテリーと同じ記号のものを選んでください。 |
| 24 | 長側面の長さ(cm) | バッテリーの長辺の長さを、おおよそのセンチメートルで表した数字です。これも、バッテリーを設置するスペースに関わるため、基本的には同じ数字のものを選びます。 |
| L | 端子の位置 | プラス(+)端子の位置を示します。バッテリーのプラス端子とマイナス端子がある側面を手前に向けた時に、プラス端子が左にあれば「L」、右にあれば「R」となります。これを間違えると、車のケーブルが端子に届かず、取り付けができません。絶対に同じものを選んでください。 |
つまり、「55B24L」を交換する場合、「B24L」の部分は絶対に同じものを選ぶ必要があります。最初の「55」という性能ランクは、同じ「B24L」サイズであれば、「60B24L」や「75B24L」のように、より大きな数字のものに交換(性能アップ)することも可能です。
また、欧州車の場合は「LN2」や「570-901-076」のように、日本のJIS規格とは異なる型番(EN規格など)が使われています。この場合も、現在付いているバッテリーや取扱説明書で、適合する型番を正確に確認することが重要です。
性能ランクは上げた方がいいの?
先ほど説明した通り、バッテリーのサイズが同じであれば、性能ランクを上げる(例えば「55B24L」から「75B24L」へ変更する)ことができます。これを「容量アップ」や「CCAアップ」などと言ったりします。では、性能ランクを上げることにどんなメリットがあるのでしょうか。
- エンジン始動性の向上:特に冬場の寒い朝など、エンジンがかかりにくい状況でも、力強くセルモーターを回せるようになり、始動がスムーズになることが期待できます。
- 電装品使用時の安定性:後付けのドライブレコーダーや高性能なオーディオシステムなど、電気を多く消費する電装品をたくさん付けている場合、バッテリーに余裕が生まれるため、システム全体の動作が安定する可能性があります。人によっては「オーディオの音が良くなった」と感じるケースもあるようです。
- 安心感の向上:バッテリー容量にマージンが生まれることで、ライトの消し忘れなど、ちょっとしたミスによるバッテリー上がりのリスクを少しだけ低減できるかもしれません。
もちろん、デメリットとしては、性能ランクが高いバッテリーほど価格も高くなる傾向がある、という点が挙げられます。特に電装品を増やしておらず、車の使い方にも変化がない場合は、無理に性能ランクを上げる必要はありません。元のバッテリーと同じランクのものでも、新品であれば十分な性能を発揮してくれます。
アイドリングストップ車や充電制御車は要注意!
ここは非常に重要なポイントです。あなたの車が「アイドリングストップ車」や「充電制御車」である場合、バッテリー選びには特別な注意が必要です。
- アイドリングストップ車:前述の通り、頻繁なエンジン再始動と放電に耐えるため、必ず「アイドリングストップ車対応」と明記された専用バッテリーを選んでください。型番も「M-42」や「Q-85」のように、専用の表記がされています。
- 充電制御車:最近の燃費が良い車の多くは「充電制御システム」を搭載しています。これは、無駄な発電を抑えて燃費を向上させる仕組みで、常に満充電にするのではなく、バッテリーの充電量が一定の範囲内に収まるように制御します。そのため、バッテリーは常に「腹八分目」の状態で使われることになり、充電されたり放電されたりを細かく繰り返します。この使い方に対応するため、充電制御車には「充電受入性能」が高いバッテリーが必要です。「充電制御車対応」と書かれたバッテリーを選ぶようにしましょう。標準のバッテリーを付けてしまうと、寿命が短くなる可能性があります。
自分の車がどちらのタイプか分からない場合は、車検証に記載されている「型式」を元に、カー用品店の適合表で調べるか、店員さんに確認するのが確実です。
バッテリーの交換方法と注意点
バッテリーの交換は、正しい手順と工具があればDIY(自分で行うこと)も可能です。しかし、一歩間違えれば危険も伴います。ここでは、自分で交換する場合と、お店に任せる場合のそれぞれの特徴と、DIYの手順について解説します。
バッテリー交換は自分でできる?お店に頼む?
どちらの方法にも、良い点と注意すべき点があります。自分に合った方法を選びましょう。
自分で交換する(DIY)場合のメリット・デメリット
- メリット:最大のメリットは、お店に支払う交換工賃を節約できることです。バッテリー本体の代金だけで済むので、トータルの費用を安く抑えられます。また、自分の手で愛車をメンテナンスする楽しさや達成感を味わえるのも魅力です。
- デメリット:スパナやレンチなどの工具を自分で用意する必要があります。また、作業手順を間違えると、ショートさせて火花が出たり、車のコンピューターを破損させたりするリスクが伴います。さらに、交換後の古いバッテリーは、一般ごみとして捨てることはできません。自分で処分先(購入店や専門の回収業者)を探す必要があります。最近の車は、バッテリーを外すとカーナビやECU(エンジンコントロールユニット)の設定がリセットされてしまうため、「メモリーバックアップ」という作業も必要になります。
お店に依頼する場合のメリット・デメリット
- メリット:プロの整備士が作業してくれるので、安全かつ確実です。工具の準備や面倒な作業は一切不要で、メモリーバックアップなども含めて適切に対応してくれます。もちろん、古いバッテリーも適切に処分してくれるので、手間がかかりません。
- デメリット:バッテリー本体の代金に加えて、交換工賃がかかります。お店によって料金は異なりますが、数千円程度が一般的です。作業の待ち時間が発生することもあります。
【DIY向け】バッテリー交換の基本手順
もし自分で交換にチャレンジする場合は、安全第一で作業を進めてください。特に、金属製の工具でプラス(+)端子とマイナス(-)端子を同時に触れさせてしまう「ショート」には、絶対に注意してください。
【安全のための準備】
- 必ずエンジンを停止し、キーを抜いてください。
- 作業は換気の良い、平坦な場所で行ってください。
- 感電防止のため、ゴム手袋などを着用するとより安全です。
【交換手順】
- (推奨)「メモリーバックアップ」装置をOBD2端子などに接続します。これにより、バッテリーを外しても車の各種設定が消えるのを防ぎます。
- バッテリーをエンジンルームに固定しているステー(金具)を、レンチやスパナを使って緩めて取り外します。
- 【最重要】必ずマイナス(-)端子からケーブルを外します。端子のナットを緩め、ターミナルを引き抜きます。外したケーブルが、誤ってバッテリー端子に触れないように、ウエス(布)で覆うなどしておきましょう。
- 次に、プラス(+)端子のケーブルを外します。赤いカバーが付いていることが多いです。同様にナットを緩めてターミナルを引き抜きます。
- 古いバッテリーを、腰を痛めないように注意しながら、ゆっくりと垂直に持ち上げて取り出します。バッテリーは非常に重いので気をつけてください。
- 新しいバッテリーを、取り外した場所へ設置します。向きを間違えないように注意してください。
- 【最重要】取り付ける時は、外した時と逆の順番です。必ずプラス(+)端子からケーブルを取り付けます。ターミナルをしっかりと奥まで差し込み、ナットを締めて固定します。
- 次に、マイナス(-)端子のケーブルを取り付けます。同様に、ターミナルを差し込み、ナットを締めて固定します。
- 最初に外した固定用のステーを取り付けて、バッテリーがガタつかないようにしっかりと固定します。
- メモリーバックアップ装置を使用していた場合は、取り外します。
- 全ての作業が終わったら、ボンネットを閉める前に、エンジンを始動させてみましょう。正常にエンジンがかかり、メーター内に警告灯などが点灯していないか、カーナビや時計がリセットされていないかなどを確認します。
この「外すときはマイナスから、付けるときはプラスから」という鉄則は、バッテリー交換の呪文として絶対に覚えておいてください。これは、万が一工具がボディの金属部分に触れてしまっても、ショートを防ぐための重要な手順です。
交換後の古いバッテリーはどうする?
交換作業で出た古いバッテリーは、鉛や希硫酸といった有害物質を含む「特別管理産業廃棄物」に分類されます。そのため、自治体のごみ収集に出すことは法律で禁止されています。不法投棄は絶対にやめましょう。
適切な処分方法は以下の通りです。
- 新しいバッテリーを購入したお店に引き取ってもらう:多くのカー用品店、ホームセンター、ガソリンスタンドなどでは、新しいバッテリーの購入を条件に、古いバッテリーを無料で引き取ってくれるサービスを行っています。これが最も手軽で一般的な方法です。
- 廃バッテリーの回収業者に依頼する:お住まいの地域に、廃バッテリーの回収を専門に行っている業者があれば、そこに依頼することもできます。一部有料の場合もあります。
- ガソリンスタンドに相談する:普段利用しているガソリンスタンドで、引き取ってもらえるか相談してみるのも一つの手です。
バッテリーを長持ちさせるための日常メンテナンス
バッテリーは消耗品ですが、少し気を使ってあげるだけで、その寿命を延ばし、最高のパフォーマンスを維持することができます。ここでは、誰でもできる簡単なメンテナンス方法をご紹介します。
定期的な電圧チェック
バッテリーの状態を知る最も簡単なバロメーターが「電圧」です。最近では、シガーソケットに差し込むだけで、バッテリーの電圧をデジタル表示してくれる安価な「デジタル電圧計(ボルトメーター)」が市販されています。これを使えば、愛車のバッテリーコンディションを手軽に「見える化」できます。
- エンジン停止時:12.5V~12.8V程度あれば正常です。12.4Vを下回る状態が続くようであれば、バッテリーが弱っているか、充電が不足しているサインです。
- エンジン始動時(クランキング時):一時的に電圧が下がりますが、9V~10V以上を保てていれば、まだ元気な証拠です。
- エンジン始動後(アイドリング時):オルタネーターが発電している状態なので、13.5V~14.5V程度の電圧があれば正常に充電が行われています。
バッテリー液の点検と補充(開放型の場合)
開放型のバッテリーをお使いの場合は、1ヶ月に1回程度、バッテリー液の量を点検する習慣をつけましょう。バッテリーの側面には、「UPPER LEVEL(上限)」と「LOWER LEVEL(下限)」の線が引かれています。液面がこの2本の線の間にあればOKです。もし、LOWER LEVELよりも液面が下がっている場合は、補充が必要です。
補充する際は、カー用品店などで売っている「バッテリー補充液」または「精製水」を必ず使用してください。水道水にはミネラル分や不純物が含まれているため、バッテリーの性能を低下させる原因になります。また、間違っても「電解液(希硫酸)」を補充してはいけません。液が濃くなりすぎて、極板を傷めてしまいます。補充は、UPPER LEVELの線を超えないように注意深く行いましょう。
端子の清掃
バッテリーのプラス(+)とマイナス(-)の端子は、電気が流れるための重要な接点です。この部分が汚れていたり、白い粉(サルフェーション)が付着していたりすると、接触不良を起こして電気がスムーズに流れなくなってしまいます。
定期的にボンネットを開けて端子の状態をチェックし、汚れていたらワイヤーブラシやサンドペーパーなどで磨いてあげましょう。清掃後は、接触不良の防止と腐食防止のために、「ターミナルグリス」という専用のグリスを薄く塗っておくと、さらに効果的です。
たまには長距離ドライブを!
「ちょい乗り」がバッテリーに良くないことは、すでにお話しした通りです。エンジン始動で消費した電力をしっかり回復させるためには、ある程度の連続走行が必要です。普段、通勤や買い物で短い距離しか乗らないという方は、お休みの日にでも、月に1回くらいは30分~1時間程度の連続したドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。これはバッテリーのためだけでなく、エンジンやオイルなど、車全体のコンディションを保つ上でも良い効果が期待できますよ。
バッテリー充電器の活用
長期間車に乗る予定がない場合や、ちょい乗りが多くてバッテリーへの負担が心配な場合には、家庭用のコンセントからバッテリーを充電できる「バッテリー充電器」を持っておくと非常に便利です。車にバッテリーを搭載したまま接続できるタイプも多く、バッテリーの電圧が低下した際に自動で充電を開始してくれる「維持充電(トリクル充電)」機能が付いたものもあります。これを使えば、バッテリーを常に良好な状態に保ち、バッテリー上がりを効果的に防ぐことができます。
よくある質問(Q&A)
最後に、バッテリーに関してよく寄せられる質問とその答えをまとめてみました。
Q. バッテリーの保証期間ってどういう意味?
A. バッテリーを購入すると、「2年または4万km保証」といった保証が付いてきます。これは、その保証期間内に、正常な使用状況にもかかわらず、バッテリーの内部的な欠陥(製造上の不具合など)が原因でエンジンがかからなくなった場合に、無償で新品と交換してもらえるという制度です。
ただし、注意点として、ライトの消し忘れや長期間の放置といった、使用者側の過失によるバッテリー上がりは保証の対象外となることがほとんどです。また、車両側の充電系統(オルタネーターなど)に問題がある場合も対象外です。保証を受ける際には、購入時のレシートや保証書が必要になるので、大切に保管しておきましょう。
Q. 寒い冬や暑い夏にバッテリーが弱りやすいのはなぜ?
A. バッテリーは化学反応によって電気を生み出しているため、周囲の温度に性能が大きく左右されます。
- 寒い冬:気温が低いと、バッテリー内部の化学反応が鈍くなります。そのため、バッテリーが本来持っている性能を十分に発揮できなくなります。例えば、外気温が0℃になると、常温時(25℃)の約80%の性能しか出せないと言われています。一方で、エンジンオイルは硬くなり、エンジンを始動させるのにより大きな力が必要になるため、冬はバッテリーにとって最も過酷な季節なのです。
- 暑い夏:気温が高いと、バッテリー液の蒸発が進みやすくなります。液量が減ってしまうと、性能が低下する原因になります。また、高温はバッテリー内部の極板の劣化を早めてしまうため、これも寿命を縮める一因となります。特に渋滞中は、走行風による冷却が期待できず、エアコンをフル稼働させるため、バッテリーへの負担は非常に大きくなります。
Q. ハイブリッド車の補機バッテリーも自分で交換できる?
A. 技術的には可能ですが、あまりおすすめはできません。ハイブリッド車の補機用バッテリーは、エンジンルームではなく、トランクルームの側面や後部座席の下など、アクセスしにくい場所に設置されていることが多いです。内張りを剥がすなどの追加作業が必要になることもあります。
また、すぐ近くには高電圧の駆動用バッテリーの配線が通っている場合もあり、知識がないまま作業するのは危険を伴います。さらに、車内搭載用のバッテリーはガス抜きホースの処理も必要です。特別な事情がない限りは、ハイブリッド車のバッテリー交換は、ディーラーや専門知識のある整備工場に依頼するのが最も安全で確実です。
Q. バッテリー交換でカーナビのパスワードが分からなくなった!
A. これは、バッテリー交換時にメモリーバックアップを行わなかった場合に起こりがちなトラブルです。一部のカーナビゲーションシステムは、盗難防止のために、電源が完全に遮断されるとパスワードの入力を求めてくることがあります。
まずは、車の取扱説明書や、ナビの保証書、記録簿などを確認してみてください。パスワードが記載されたシールなどが貼られている場合があります。それでも分からない場合は、車を購入したディーラーや、ナビのメーカーに問い合わせる必要があります。その際、車体番号やナビのシリアルナンバーなどが必要になることが多いです。
まとめ
愛車の心臓部、バッテリーをいたわろう!
ここまで、車のバッテリーについて、その役割から選び方、トラブル対処法、メンテナンスに至るまで、かなり詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。普段は黒い箱に収まっていて目立たない存在ですが、バッテリーがなければ車はただの鉄の塊になってしまいます。まさに、愛車の鼓動を司る「心臓部」なのです。
この記事でご紹介した知識は、特定の製品を買わせるためのものではなく、あなたのカーライフをより安全で、より豊かなものにするための純粋な情報です。バッテリーの仕組みを少し理解し、日頃からそのコンディションに気を配るだけで、突然のトラブルを未然に防ぎ、余計な出費を抑えることにも繋がります。
次にボンネットを開ける時は、ぜひエンジンオイルの量だけでなく、バッテリーの様子もチラっと見てあげてください。その小さな関心が、きっとあなたの愛車を長持ちさせる秘訣になるはずです。安全運転で、楽しいカーライフをお送りください!

